腕や足に皮膚の下に黒い毛が埋もれているのを見つけたことはありませんか?ちいさなほくろのようにも見えますが、これが埋没毛です。
埋没毛が皮膚の表面にあると気になってしまって、つい爪で引っ張り出したくなってしまいます。
しかしその行動はお肌に良くない行為です。
ここではなぜ埋没毛になってしまうのか、その原因と、埋没毛を見つけたときの正しい対処法についてご紹介したいと思います。
埋没毛になってしまう原因は?
埋没毛になってしまう原因に「毛抜きによるムダ毛のお手入れ」と「カミソリを使用したムダ毛のお手入れ」があります。
中学生や高校生のときは特に、親権者の許可がないとエステなどに通うのもなかなか難しかったり、エステに通うお金がなくてムダ毛のお手入れを自宅で行いますよね。
そのときにほとんどの方がまず使用するのはカミソリもしくは毛抜きではないでしょうか。
この2つは100円ショップでも購入可能で、お手入れ直後にムダ毛がなくなることから、中学生や高校生に限らず多くの方が特にこの方法を選びがちだと思います。しかし、この2つの方法はとても危険です。
毛抜きを使用した場合
毛抜きを使用してムダ毛を無理矢理抜き取ると、皮膚のその部分に目に見えない小さな穴が開いてしまいます。その穴からさまざまな菌が進入してしまい、お肌に炎症が起こります。
その後、その炎症が起きている部位にかさぶたができてしまい、皮膚の下から生えてこようとする新しい毛をかさぶたが塞いでしまいます。
そのせいで新しく生えてこようとする毛が埋没毛になってしまうのです。
次にカミソリを使用した場合
カミソリでムダ毛を処理した場合は、毛抜きと違って皮膚に穴は開きません。ですがカミソリでカットされたムダ毛の先端は、皮膚の少し下で滑らかではなく尖った状態になります。
そうすると、そのムダ毛の先端が毛穴の中にひっかかった状態になり、そのまま成長してしまいます。
その結果、毛穴の中でその無駄毛は成長してしまい、最終的に毛穴表面は塞がり、成長したムダ毛は埋没毛となってしまいます。
埋没毛のお手入れ方法は?
基本的に、埋没毛ができてしまったら無理に抜き取ろうとはせず、そのまま放置しましょう。
何もせずに放置をすることで、自然と毛が伸びてきて、お肌の表面に出てきます。ですから、それまでは触らずにいることが埋没毛をなおす一番いい方法です。
しかし、どうしても埋没毛が気になってしまうというかたもいますよね。そこで、埋没毛をお手入れするとしたら、どのような方法がいいのかいくつがご紹介します。
ピーリングをするときに一緒にお手入れ
上述したようにできれば埋没毛をあまり触らないでしばらく放置しておくことがお肌には一番よいのですが、どうしても埋没毛が気になってしまうというかたには、ピーリングをするときに埋没毛も一緒にお手入れする方法をおすすめします。
薬局や雑貨店、インターネット通販などに、古くなった角質や毛穴に詰まってしまった角栓をポロポロ取り除くためのピーリングジェルが売っていますよね。ピーリングジェルにもいろいろな種類があり、オレンジの成分が入った1000円くらいのものもあれば、3000円くらいと少し値段が高いものがあります。
いろいろなピーリングジェルを試してみればわかるのですが、安いからピーリング効果がないというようなことはありません。ですからご自身の予算に合ったピーリングジェルをみつけて、お肌に合うかどうか一度試してみましょう。
ピーリングジェルを使用して問題なくお肌のお手入れができたら、次は埋没毛のお手入れです。ピーリングジェルをお肌に乗せ、その際、皮膚の下に埋もれていた埋没毛が出てきます。その出てきた埋没毛を、かみそりなどでそっと除去しましょう。
その後は化粧水やローションなどでお肌をしっかり保湿します。そうすることでお肌の表面に傷が残ってしまうことを防ぐことができます。
ちなみにピーリングに関しては美容クリニックなどでしてもらうことも可能なので、お肌のことが気になるかたは美容クリニックに相談してみるのも良いかと思います。
医療レーザー脱毛もおすすめ
埋没毛ができてしまったら、医療レーザー脱毛による治療もおすすめです。
できれば埋没毛ができる前にクリニックに行き、医療レーザー脱毛を受けることが埋没毛を作らない一番良い方法なのですが、もし埋没毛ができてしまっても医療レーザー脱毛は有効な方法です。
医療レーザー脱毛で使用するレーザーは、黒い色素の部分に反応をして脱毛を促進します。ですから、埋没毛のように皮膚の下にもぐってしまったムダ毛でも、レーザーが反応して、脱毛を促進してくれます。
医療レーザー脱毛はクリニックで、医師免許を持った医師にしかできない治療法なので、自分で埋没毛をお手入れしようとするよりもずっと安全で安心です。
医療レーザー脱毛であれば埋没毛以外のムダ毛もお手入れでき、かつ埋没毛をなくすためにも効果的なので、ムダ毛が気になる方は、埋没毛を作る前からクリニックに通うことをオススメします。
以前は、医療レーザー脱毛は高額なイメージがありましたが、現在はエステサロンなどで脱毛を受けるのとほとんど変わらない金額で施術をうけることができます。
医療レーザー脱毛であれば永久脱毛が可能で、平均5回ほどレーザーを照射すればムダ毛が生えてこなくなると言われています。ムダ毛の自己処理を繰り返して埋没毛やお肌に傷を増やしていく前に、クリニックに相談をしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
埋没毛はできれば作りたくないですが、ムダ毛の処理をしているといつか必ず1つや2つはできてしまいます。埋没毛のお手入れを適切な方法で行わないと、お肌の表面に傷がついてあとが残ってしまうこともあります。
上述のように、ピーリングやレーザー脱毛で処理をすれば比較的あとが残らずに埋没毛をお手入れできます。しかしピーリングやレーザー脱毛をした後に何もケアをせずに放置してしまっては、跡が残ってしまう可能性はあります。
傷跡を残さないためには、ピーリングとレーザー脱毛のいずれの処置の後も、お肌をしっかり保湿して乾燥からお肌を守りましょう。そうすることで埋没毛の処理によるお肌へのダメージを防ぐことができます。